横須賀動物愛護協会とは
横須賀動物愛護協会について
広く市民に対して動物愛護の精神を啓発・普及を図ることを目標としています。各種イベントや動物の適正飼養に関わる相談や情報提供を行うことによって、生命の尊重や友愛、平和の情操をはぐくみ、ひいては人と動物たちが共生する社会の実現を目指して活動しています。
1964年(昭和44年)に発足し、2014年(平成26年)に特定非営利活動法人(NPO法人)として登録されました。
主な自主事業としては二つのイベント、動物フェスティバルと動物慰霊祭があります。
また、日常の取り組みとしては、横須賀市や各地域のサポートメンバーの方々と連携して地域猫活動等啓発推進事業を推進しています。




横須賀動物愛護協会
理事長
小川 隆幸
理事長あいさつ
横須賀動物愛護協会は、昭和48年より幾多の名称の変更はありましたが、 動物フェスティバル及び動物慰霊祭の二大事集を中心とした動物愛護活動を毎年欠かさず行ってまいりました(唯一、コロナ渦の2年間は残念ながら中止せさるを得ませんでしたが)。
私も初期からこれらの活動に携わってきました。今般、理事長を仰せつかりましたが、二つの視点から動物愛護を進めていこうと思っております。
一つは、動物の目線(立場)からの考えです。生を受けて現存する命は、最も大切なものなのです。どんな過酷な状況であっても彼らは生を希求しています。 昔、産まれたばかりの仔猫が捨てられていました。 独身時代の身軽さもあり、昭乳瓶とミルクを寝床に持ち込み夜中も泣くとトイレ、ミルクやりと世話をしていました。が、ある時これが度重なり限界に達してしまいました。これ以上の世話は無理となり、やむを得ず、まだへその緒のついた仔猫を安楽死させてしまいました。途端に”何の為にこの仔は産まれてきたのだろう” という思いが湧き上がり涙がこぼれました。以後、どんなにつらくても”安楽死は二度とさせない”と誓いました。
二つ目の視点は人の目線(立場)からの考えです。 人には各々の考えや事情がありますが、行き過ぎた愛護や過激な批判・行動は動物愛護から逸脱しかねません。
20年程前のことですが横須賀芸術劇場でアライグマの生態、害獣指定、そして駆除に関するシンポジウムが聞かれました。当時アライグマをペットとして飼育している人もいましたが、これが逃げ出して、或いは放野したため、地元の大楠山を中心に個体数が増え弊害が出始めました。なんとか防がなければと、捕獲した彼らを組織的に殺処分するよう獣医師会に要請がきていました。環境への影等、生態系の破壊、農産物の被害と、弊害は充分に認識していましたが、この状況を作った原因が全て人にあり、当時の私は動物の目線だけでものを考えていたので、殺処分には大反対でした。
目線の違いは、愛護会内部でも、意見の違いとして現れる事があります。 動物フェスティバルでは「ふれあい広場」が催されており、ウサギ等いろいろな小動物を子供たちが直接触れ合ったり抱っこしたりしています。嬌声につつまれ、とても楽しげです。 しかし、子供たちは入れ替わり立ち代わり抱っこしたり扱いが乱暴だったり力加減がわからなかったりするので”動物たちがかわいそう””この催しは止めるか人形等で代用した方が良い”という意見がありました。
事実、こうした意見は他地域でのフェスティバル等でも出ており、実際に此判をかわすためにその催しを止めたところもあります。
これは完全に動物の目線のみを考えた意見です。子供たちは直接動物達に触れることにより、その温もりを感じ、また自分が乱暴に扱えば泣き、時には反撃にあうという事も知るでしょう。 こうして触れ合うことで”生”を感じ、人形等では得られない愛情が育まれ、やさしさが芽生えると思います。子供たちにこうした機会を与えることは大事なことだと考えます。これが人目線の考えです。勿設、動物達が疲れないよう休憩時間をとったり、こども達に抱き方や扱い方を指導する必要があります。
人類は、数万年前から動物と関わってきました。時には、家畜としてその思恵を授かり、時には相棒として狩りを共にし、また或る時には神格化し崇めてもきました。時代や社会の変化で我々人と動物の関係も多様化し、身近では伴侶や家族として我々に癒しをあたえています。こうして両者の目線から関係を考えていくことこそ、人と動物が共生する社会の構築になると考えています。
横須賀動物愛護協会会報No.79より抜粋